朝ドラ「べっぴんさん」の22週「母の背中」の後半の感想です。22週後半では栄輔プロデュースの万博ショーの成功に、根本との久しぶりの再会、龍一の新しい道、そしてさくらたちの結婚が決まるなどいろいろな展開のあるストーリーでした。万博のシーンでは当時の映像もたくさん見られ、賑やかな様子を知ることができました。
そんなべっぴんさんの22週の感想について早速書いてみました。
朝ドラ べっぴんさんの感想 22週後半でさくらが学んだ2つのこととは?
今回「べっぴんさん」22週「母の背中」でさくらが学んだことは2つあります。
1つは、子供たちの笑顔と幸せを一番に考える洋服作りです。万博のショーに準備した衣裳のお直しの中には数ミリ単位のものもありました。さくらは最初本当にここまでやる必要があるのかと疑問に思っていましたね。しかし、これに対するすみれの言葉が印象的でした。
それが
その子にぴったり合った、まるで肌の一部のような衣裳を用意したいの。
笑顔を引き出すのは着ていて気持ちのいい服なのよ
です。
これを聞いた瞬間、私ははなと麻田のことを思い出しました。はなは思いを込めて手に取る人が幸せになれる「べっぴん」を作ることを教えてくれました。また、麻田は履く人を幸せにする細部までこだわる物づくりを教えてくれました。
すみれの言葉はまさにはなや麻田の精神が伝えられた内容だったわけです。そして、それがさらにさくらに引き継がれていくのでしょう。
すみれの言葉に影響されたのか、ショーの後のさくらの行動が印象的でした。さくらはキアリスのワンピースを見て、改めて以下について確認していましたね。
- ボタンのあきどまりの芯
- 刺繍の裏打ち
- 袖のギャザーの内側のパイピング
- 5~6センチのヘム
- ループ
就職活動の時にキアリスのことをよく知っていると言っていたさくらですが、まだまだ学ぶことはたくさんあるというわけですね。
そして、もう一つが子供たちのワクワクと想像力です。最初にさくらがデザインしたワンピースは鮮やかでお洒落なデザインでしたが、すみれたちのOKは出ませんでした。
しかし、万博ショーのデザイン案のワクワク感とお手玉の思い出話からヒントを得たさくらはキアリスらしさを学びました。最初は漠然としていたすみれたちのデザインの進め方にさくらも近づけたのだと思います。
第22週前半が健太郎の成長がメインの話だったのに対し、後半はさくらの洋服作りにおける成長がメインの話でした。22週「母の背中」のストーリー展開は私にとっては非常によい流れだったと思います。2人とも明日香にも認められ、思わず私までホッとしてしまいました。
朝ドラ べっぴんさんの感想 22週後半でまさかの根本登場!?古門との関係は?
べっぴんさん 22週ではなんとあの「闇市」の根本が再登場しました。まさかここで再登場するとは、という気持ちもあるのですが、私はそれ以上に「生きていたの!」と違う意味で驚いてしまいました。
この中で根本が言った「今の日本は人の手から離れていく」という言葉は非常に深すぎて理解するのが難しいですよね。私も完全に理解しているわけではありませんが、恐らく古門が語っていた、早く便利に効率的に、つまり技術が発達して人の手から仕事が離れていくということなんでしょうかね。
それとも、ショーの後にゴミを捨てて行く人がいるように、豊かになったことで人は簡単に物を手放してしまうことなのでしょうか。
「日本を進化させるために一役買う」と希望を若者であるさくらたちに語る古門と、戦後の厳しい時代を共に過ごしたすみれたちに今後の日本に対する不安を語り、未来を託す根本。「べっぴんさん」22週の後半ではこの2人の対比がとても印象的でした。
日本はもっと進歩していくけれど、その過程で様々な問題にもぶつかっていく未来を暗示しているのだと思いますが・・。みんなで楽しみにしていた万博のショーが、少し物悲しい空気で締めくくられていたのが少し寂しい感じもしましたし、これが現実なのだとも思いました。
もう一つ気になったのは根本が語っていた玉井の「こいつは嗅覚が優れた男や」という性格です。玉井は真面目にエースで働いていますが、これって今後玉井が何かをやらかすという伏線なんでしょうかね?
朝ドラ べっぴんさんの感想 22週後半でゆりの第二の人生がついに動き出す!?
べっぴんさん 22週「母の背中」の後半ではそれまで生き生きと子育てしていたゆりについに変化が表れます。坂東営業部を辞め、家事と育児に専念し、さくらの家出の時にはすみれの代わりに面倒も見ていましたね。盛りだくさんの子育てがひと段落した彼女に、喪失感があるのも仕方のないことでしょうか。
「人生においてやりがいを見つけることは幸せな日々を過ごすことに繋がります」というはなのナレーションと、定年退職する長谷川の提案もあり、ゆりは今後オライオンに復帰する予感がしますね。ずっと外で働き続けていたすみれとはまた違う、主婦からの職場への復帰という姿をぜひ見せてほしいなと思います。
ところでドラマが少しずつ、すみれ視点からさくら視点に変化ている気がします。主人公が成長していく姿が落ち着き、次の若い世代が活躍し始めると、NHKの朝ドラのクライマックス感が増してきますよね。寂しいですが、最後までどんな展開になっていくか楽しみです。
以上、朝ドラ「べっぴんさん」22週「母の背中」の後半の感想についてでした。