べっぴんさんの12週の感想についての記事です。考えてみると12週はすみれと紀夫、ゆりと潔、それぞれの夫婦のエピソードがメインだったわけですが、それにしては出来事がたくさんあったように見えます。
最後の最後にはちょっとした「粋な」演出もあり、前半のクライマックスに相応しい内容となっていましたね。
※とはいっても、べっぴんさんの前半の話はもう少しだけあるんですけどね・・・。
べっぴんさんの12週は内容を盛り込み過ぎ!?
べっぴんさんの第12週「やさしい贈りもの」の内容を振り返ってみると以下のような出来事がありました。
- すみれがキアリスを辞めた
- ゆりが近江へ家出した
- 紀夫が坂東営業部を辞めた
- 潔が坂東営業部を継いだ
- すみれがキアリスに戻った
- 紀夫がキアリス入社した
特にすみれについては1週間で(ドラマ上はもう少し間が空いていましたが)キアリスを出入りしたわけで今まで以上に目まぐるしい動きをしていたのかな、と感じる内容でしたね。
べっぴんさん 12週ではすみれとゆりが入れ替わった!?
べっぴんさん 12週はすみれ夫婦、ゆり夫婦の二組の変化が印象的でした。ゆりと潔はこれからの願いをはっきりと言葉にすることでお互いを理解することができました。
一方の潔もすみれと一緒の時間が多くなったことですみれのことを今まで以上に知り、それが自分の仕事に対して抱えていた悩みを解決するきっかけとなりました。具体的には12週で紀夫はすみれの以下のことを初めて知ることになります。
- すみれが主婦をしながらもキアリスの仕事をこなせていること
- クリスマスプレゼントなどの商売に対するアイディアが豊富な才能を持っていること
- 女学生の頃から友達とお裁縫をすることが大好きだったこと
結果として
- すみれが仕事を続ける
- 紀夫がキアリスの経理をする
- ゆりは子育てに専念する
- 潔が坂東営業部を継ぐ
とそれぞれが収まるべきところに収まり、まさにバラバラになっていたパズルがやっと完成した、と感じますよね。
12週「やさしい贈りもの」では潔の「生きていれば変わる。変わることが生きているということ」という言葉に全てが詰まっています。実は少女時代のすみれやゆりを振り返ると、2人のやりたいことって実は逆になっていますよね。今後も仕事、子供の成長などに伴ってさらに変化していくのはないでしょうか。
[ad#ad-1]
今回は紀夫に対してもかなり好印象の感想の声がありました。
坂東営業部は潔に任せて、自分はキアリスの経理をすると言いました。
紀夫はもともと坂東家の婿として迎えられたので、当然坂東営業部を継がなくてはいけない存在です。
坂東営業部を辞めるというのはただならぬ決断であったと思います。
実際に私も子供を妊娠した際、仕事を辞めるという決断をするにはかなりの時間を要し、悩みました。
紀夫の場合は一家の大黒柱ですし、男性と女性では立場が違いますから簡単には仕事を辞められないのでとても悩んだのではないかと思います。
ですが、紀夫は1人で自分の今後のことはもちろん、すみれと家族の幸せについてずっと自問していたと思います。
そして紀夫は「坂東営業部を辞める」という思い切った決断をしました。
私も仕事を続けるか辞めるか悩み、これからの家族にとって何が1番良いのかを考えました。
考えた結果、子どもに一番大事なのは母親と過ごす時間なのだろうと思い、思いきって今まで働いていた職場を離れるという決断に至りました。
私は、ただの社員でしたので仕事を辞めるという選択をしましたが、すみれのようにキアリスという自分が育ててきた大切や存在があればまた選択は違ったかもしれませんね。
紀夫にとっても坂東営業部への責任は重く感じていたでしょうし、この選択は坂東一家にとってとても大きな一歩になったことと思います。
すみれのキアリスへの想いがきちんと紀夫に届いたのでしょう。
すみれは無事にキアリスに復帰することが出来ました。
戦地から帰ってきてたくさんの苦悩があった紀夫。
それを懸命に見守ってきたすみれ。
少しずつ前に進んでいく2人を
第12週でも見受けられ、今週はとても心温かくなる結末でした。
その一方で残念ながら「まだちょっと紀夫は信用できない」的な感想もあるのも事実です。
すごく勇気のある決断だったと思います。
やっぱり紀夫は営業とか、接待とか向いてないと思うし、自分がそれを一番よくわかってたと思うから、間違っていない決断だと思いました。坂東営業部は潔さんが引き継くのが私も良いと思いました。
また、この時代妻が起業して、旦那がその経理をするって、なかなか難しい決断じゃなかったのかと思います。
男のプライド的にも。
なので、紀夫さんが辞めると決断した経緯がもう少し詳しくあってもよかったかなと思いました。
辞めると決めるまでにはすごく色々な苦労と悩みがあっただろうから、それを鮮明にシーンとしてほしかったなぁと思います。
また、「すみれに好きなことをしてほしい、自分はキアリスの経理をする」と言ったシーン。
一見すると理解のある夫で幸せなシーンです。
しかし、よく考えると元々紀夫はすみれがキアリスすることに賛成ではありませんでした。
それが突然元々賛成だったような口ぶりをしているように聞こえました。
ある意味結局自分が働くところがなくなるから、すみれの能力に便乗したのでは?と感じてしまいました。
そういう意味で紀夫さんちょっと都合がいいんじゃないの?って思っちゃいました。
とはいえ夫婦ってそんなもんですよね。
何はともあれすみれがキアリスで再度働くことができたのは最高のクリスマスプレゼントになったんじゃないかなと思いました。
これからが楽しみです。
今までの紀夫の経緯を振り返ると紀夫を疑う声があるのは致し方ないところでしょうか?まあ、確かに13週「いつものように」では若干すみれたち女性陣と紀夫がイマイチ噛み合っていないのは否定できません。
[blogcard url=”/netabare-13th-week-noritake-tableware/”]
しかし、さすがに今度こそは紀夫に期待したいというのが私の個人的な意見なんですよね。
べっぴんさん12週では市村正親のラストに必見!?
12週のストーリーでもう一度見どころに感じたのが最後のクリスマスシーンでした。12週「やさしい贈りもの」のラストを飾ったのは麻田を演じる市村正親さんのクリスマスソングでしたね。
さすがミュージカル俳優というべき名演技で「べっぴんさん」のドラマそのものが急にミュージカルになったのでは、という錯覚を感じるほどでした。市村正親さんの素晴らしい見せ場でもあり、12週のラストが放送された24日のクリスマスイブにピッタリな素敵な演出でした。
・・・ある意味、市村正親さんが美味しいところを全部持っていってしまった、とも言える面もあるんですけどね。
以上、べっぴんさん12週「やさしい贈りもの」の感想についてでした。