朝ドラ「ぺっぴんさん」の「ファミリア」についての記事です。ファミリアは「べっぴんさん」のヒロイン・すみれのモデルとなった坂野惇子氏たち4人が創業した子供用品メーカーです。実は今回の「べっぴんさん」ですが、ファミリアの史実の再現度合いが意外と高いんですよね。
朝ドラ べっぴんさんのキアリス(ファミリアのモデル)の創業前について
ドラマ「べっぴんさん」では坂東すみれ(芳根京子)、多田良子(百田夏菜子)、田坂君江(土村芳)そして小野明美(谷村美月)の4人が最初に始めたのは「あさやベビーショップ」の開業でしたね。元々はすみれが身の回りのモノを売り、子供を育てようとしたことからでした。
もちろん、身の回りのものを売っていけばいつかは底が尽きてしまうことは言うまでもありません。紀夫が居ない今、娘・さくらを育てるためにはすみれは働く必要があります。とはいえ、すみれはどうすればないのかわからない状態でした。
そんな中、すみれは手持ちの靴を売るために麻田茂男(市村正親)の「あさや靴屋」に行ったことで思わぬ転機を迎えます。麻田はすみれの持っている写真ケースがすみれの手作りであることを知るとここで小物を売ってみてはどうかと提案します。
その後、すみれはふとしたきっかけで明美、良子と出会い、その後君枝とも再会を果たします。そして「あさやベビーショップ」を4人で始めることになり、その後「キアリス」へと変わった、というのが「べっぴんさん」での内容です。
実は史実でもファミリアの創業者4人も最初は「モトヤベビーショップ」から始め、その後株式会社化し、会社名も「ファミリア」に変えています。さすがに年が全く一致しているわけではありませんが、かなり史実に近いですよね。
朝ドラ べっぴんさんのキアリスの名前はファミリアをかなり意識した!?
べっぴんさんではすみれ、良子、君枝、明美のそれぞれの名前の頭文字をとって、会社名を「キアリス」としました。もちろん、「キ」と「ア」と「リ」と「ス」の4文字ですので、いくらでも名前の組み合わせはありますよね。
その中であえて「キアリス」という名前にしたのはモデルとなるファミリアに理由があるように思えます。と言ってもファミリアは坂野惇子氏たち創業者4人の名前の頭文字ではないことは明らかですよね。しかし、今回注目したいのはそれぞれのイメージキャラクターです。
ファミリアのイメージキャラクターはシロクマの子供です。対するキアリスのイメージキャラクターは四ツ葉のクローバーとリスです。クローバーはともかく、どちらも可愛らしい動物をイメージキャラクターにしていますよね。
つまり、ファミリアのイメージキャラクターを意識した上で、べっぴんさんのすみれの会社の名前を考えたというのが私の推測です。
※まあ、それなら「アキリス」でもいいんじゃないかとは思えるわけですが、「アキ」だと「飽き」と読めてしまうため、あまり縁起がよくない、と脚本担当の渡辺千穂さんが考えたんでしょうかね?
朝ドラ べっぴんさんのモデル・ファミリアでも大型百貨店での出店はあった?
べっぴんさんではその後、社長の肝いりでキアリスを超大型百貨店の大急百貨店に出店することになります。明美はすみれの夫たち周囲は大企業のキアリス指名にかなりどよめき立ちますが、当のすみれ、良子、君枝はそれほど興奮はしていませんでした。
3人は大急百貨店の名前は知っていましたが、大急百貨店はあくまですみれたちにとっては日常的に買い物に通っていた場所の一つにすぎませんでした。つまり、超大企業というイメージがなかったわけです。
実は、キアリスの大急百貨店への出店のときは、すみれたちが子供服作りに一生懸命なあまり、その他の部分があまりにずさんだったりと、3人のお嬢様育ち的な部分が表に出てしまい、紀夫たちが呆れるという内容になっていました。
史実では坂野惇子氏たちと夫との間でそのようなエピソードがあったかどうかは明らかではないものの、「ファミリア」も確かに大阪・梅田の阪急百貨店うめだ本店に出店しています。阪急百貨店といえば関西では超有名な大型百貨店であることは言うまでもありませんよね。
このように朝ドラ「べっぴんさん」のストーリーはかなり実際の出来事を忠実に再現している部分が結構あるんですよね。もちろんドラマならではの演出も含まれており、全て実際の出来事と解釈するのはやり過ぎではあるのですが・・・。
とはいえ、朝ドラ「べっぴんさん」の場合は創業者の1人である坂野惇子氏達の半生を辿ってみると見え方もまた違ってくるかもしれませんね。以上、朝ドラ「ぺっぴんさん」の「ファミリア」についてでした。
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